モテるんは俺の趣味やっ!

「しかしまぁ、あんたとたっちゃんて、ほんまに仲ええんやなぁ。


さっきも話聞こえてきたけど、カラオケ行くんやろ?


男と女で、二人で行くんも珍しいやん」






「男と女? それ、なんか違和感はんぱないわ。


あたしは女捨てとるし、たっちゃんはあんなんやから男って感じせぇへんし」






「そーゆーもんかねぇ」






「うちらに限ってはそーゆーもんやねん。


カラオケって趣味合わん人と行くと気ぃつかうやん?


たっちゃんとやったら、好きな曲歌えるから」






「あ、そか、サークル一緒なんやんな。


たしか音楽系やったよな」






「うん、だから二人で行ったほうが気楽ちゅうだけだけや」






「ふぅん?」







ユナがまたもや意味深な表情をしてきたので、あたしは無視を決め込んだ。





つつくとめんどくさいことになりそうやからな。