モテるんは俺の趣味やっ!

胸を打つような低い音。





金、赤、青、緑ーーー真っ暗な空に、はらはらと華やかに舞い落ちる、色とりどりの光の雫。







あたしとたっちゃんは、言葉もなく、しばらく見惚れていた。







「…………今年の花火は、やけに気合入っとんなぁ」







花火の合間に、あたしが小さく呟くと、たっちゃんもこくりと頷いた。







「せやなぁ、えらい豪勢やな」






そして、にやりといたずらっぽく笑って、あたしの顔を見つめてくる。







「………もしかして。


さっきの俺の勇気を、みんなが褒め称えてくれとんやろか」







「……………は?


なに言うとんねん、あほか」







あたしがいつものように冷ややかに突っ込むと、たっちゃんがからからと笑った。





そして、ひとしきり笑ったあと。




たっちゃんは、優しく目を細めて、囁くように、言った。









「…………ミサキ。




ーーーーー好っきゃで。」







ドォ…………ン







ひときわ明るい花火の光に、たっちゃんの顔が照らされている。





あたしは言葉を忘れ、たっちゃんの顔を見つめる。