モテるんは俺の趣味やっ!

それきり、たっちゃんは黙り込む。







「……………」






「………………」






「…………………」






「……………………」







ーーーーー沈黙。





気まずさに耐えかねて、あたしは気を逸らそうと、パーカーのポケットに手を差し入れる。






その拍子に、なにかがかさりと音を立てた。







「……………?」







指に当たったものを、ゆっくりと取り出してみると。







「…………あ」







あたしの呟きが聞こえたらしく、たっちゃんも顔を覆っていた手を外し、こちらに目を向けた。







「…………うわ、なつかし」







ポケットの中に入っていたのは、いつかたっちゃんがあたしにくれた、ミルキーだった。







ペコちゃんのあっけらかんとした笑顔に、あたしは思わず、ぷっ、と噴き出してしまう。





たっちゃんもくすくすと笑った。







「そんなん、まだとっといてくれたんや」