モテるんは俺の趣味やっ!

遠くで、興奮したようなざわめきが湧き上がる。





後夜祭が始まったのだ。





たっちゃんはあたしの顔から視線をうつし、そちらの喧騒を眺めながら、口を開く。






「…………俺なぁ」






「…………うん」






「ほんまに、ショックやってん」






「…………なにが?」







たっちゃんが弱々しく笑みを浮かべる。







「ミサキの元彼の写真、見たとき。


男とツーショットで笑てるミサキ見て、ものっそい嫌な気分なったわ」






「……………」







あたしは何も言えず、俯いて自分の爪先を見つめた。







「べつに今でも付き合うとるっちゅうわけやないねやろな、とは思うたけど。


なんや、気になって気になって………あれが嫉妬っちゅうやつなんかな」







その言葉を聞いて、たっちゃんの様子がここのところおかしかったのは、そういうことだったのか、と妙に納得する。