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「ーーーもうっ!!
ほんまに、ほんまにっ!!」
「ミサキー、待ってぇなー」
「ほんっまに、あんたは………」
「なぁ、ミサキー」
「ほんっまに、あんたは、恥ずかしいやっちゃ!!」
大トリであるヨシキさんのバンドのライブが終わったあと。
わいわいと余韻に浸る部員たちを尻目に、あたしはそそくさとステージから離れた。
それを、たっちゃんが目ざとく見つけて、あとを追って来たのだ。
でも、みんなの前であんなあほくさい宣言をして、あたしを羞恥のどん底に突き落としたたっちゃんに対して、あたしの怒りはマックスである。
「そない恥ずかしかぁ?」
あたしが怒りをぶつけても、たっちゃんは不思議そうに首を傾げている。
あたしは、つくづく、たっちゃんとは生きる世界が違うと実感した。



