モテるんは俺の趣味やっ!

「私事で、大変恐縮なんですが……」





「どないしたん、たっちゃん!?」






たっちゃんの真剣な顔に、みんなが目を丸くしている。




たっちゃんはみんなのほうをじっと見ながら、小さく笑った。







「………あんなぁ、俺な。


じつは明日、誕生日やねん」







あたしは思わずこけそうになる。




深刻な顔で何を言い出すかと思ったら。



誕生日て。




ほんま、どこまでもお花畑やな!!






でも、そんなあたしの呆れ具合とは裏腹に、オーディエンスは大騒動だ。







「そぉなん!? おめでとーっ!!」





「たっちゃん、おめでとーっ!!」





「何歳なるん!?」






たっちゃんはもったいぶるようににやりと笑って、ピースサインを観客に向けた。







「ハタチやーっ!!」







どっと歓声があがる。







「おーっ、おめでとーっ!」





「おおきにーっ!!」







たっちゃんはものすごく嬉しそうにみんなを見回した。