モテるんは俺の趣味やっ!

そのとき、ひときわ大きな歓声と盛大な拍手が聞こえてきた。






「………あ」





「ベリーダンスの発表、終わったみたいやな」






ヤマモトさんが腕時計を見て呟く。






「そろそろ行こか」





「はい」






ゆっくりと歩き出したヤマモトさんを、あたしは追う。






その背中は大きくて、頼もしくて。




こんな素晴らしい先輩に出会えて、よかったと思った。






たくさんの優しい出会いを与えてくれたフォークソング愛好会の、ライブが始まる。