モテるんは俺の趣味やっ!

あたしの反応から、自分が見当違いなことを言ったと気づいたらしく、女の子は「あ、すみません」と謝ってきた。







「ちゃうかったですか?


いえ、横で聞いとったら、ほんっまおもろくて。


漫才みたいやったんで、もしかして芸人さん目指してはるんかな、て………」







「ちゃうちゃう、全然ちゃうよ!?


ちゅうか、べつにおもろいことなんもないで!?


ただ、あいつがあんまりあほやから、ふつうにつっこんどったら漫才みたいなってまうだけやねん」








あたしが必死に弁解すると、女の子たちが顔を見合わせた。







「そうやったんですかぁ、残念やわー。


ほんま、そこらの下手な芸人さんより1000倍おもろかったですよ。


NS〇入らはったらええのに、思うくらい」








………いやいやいや、NS〇て。


あたしは堅実に人生歩みたいねん。



なに言い出すんや、この子ら。






呆れ返っているあたしをよそに、ゆるふわ系女子たちは自分たちの話に戻っていった。