「………ほんで、あっちが勝手に焦って、次の駅で降りたあたしを追いかけてきよってん。
そいつはあたしの前に立って、必死で弁解しはじめた。
なんて言うとったか、もう忘れてもうたけど、まぁ、すまんとか、誤解やとか、しゃあなかってんとか、そんなんや」
「…………うん」
たっちゃんは小さく頷き、あたしの膝の上のわたあめを撫でた。
あたしはコーヒーを一口飲んで、続ける。
「あたしは早よ図書館行きたかったし、もうええ、気にせんといて、言うて駅出ようとしたわ。
そしたら、そいつな、今度は急に怒り出してん。
謝っとんのにその態度はなんやとか、感じ悪いとか、調子に乗んなとか………」
「はぁっ!?」
たっちゃんが突然大声を上げた。
わたあめがびくりと震えて、止める間もなくあたしの膝から下り、一目散に駆け去っていった。
あたしが驚いてたっちゃんを見ると、その顔は、ぎゅっと眉根を寄せたきつい表情になっていた。
そいつはあたしの前に立って、必死で弁解しはじめた。
なんて言うとったか、もう忘れてもうたけど、まぁ、すまんとか、誤解やとか、しゃあなかってんとか、そんなんや」
「…………うん」
たっちゃんは小さく頷き、あたしの膝の上のわたあめを撫でた。
あたしはコーヒーを一口飲んで、続ける。
「あたしは早よ図書館行きたかったし、もうええ、気にせんといて、言うて駅出ようとしたわ。
そしたら、そいつな、今度は急に怒り出してん。
謝っとんのにその態度はなんやとか、感じ悪いとか、調子に乗んなとか………」
「はぁっ!?」
たっちゃんが突然大声を上げた。
わたあめがびくりと震えて、止める間もなくあたしの膝から下り、一目散に駆け去っていった。
あたしが驚いてたっちゃんを見ると、その顔は、ぎゅっと眉根を寄せたきつい表情になっていた。



