モテるんは俺の趣味やっ!

「かわええやっちゃ」





たっちゃんはへらりと笑って、たっちゃん2号を抱き上げ、膝の上に乗せた。






「あいかわらずふわふわや。

お前、愛されポイントをよう心得とんなぁ……さすがたっちゃん2号や!」





「その名前やめぇや、しょうもない」





「そぉか? ほんなら、どんな名前ならええねん」





「どんな名前て……わたあめみたいやから、わたあめとかでええんちゃう?」





「あははっ、ミサキのほうがネーミングセンスないやん!!」





「失礼な!!」






あたしが顔をしかめると、たっちゃんはくくくと笑って、たっちゃん2号(あらため、わたあめ?)をぎゅっと抱きしめた。






ふわふわの毛並みに頬ずりをしながら、たっちゃんはもう一度溜め息をつく。