隣でたっちゃんがカフェオレの缶のプルを開け、ぐびっと口に流し込む。
そして、「はぁ……」と溜め息をついて、あたしを見た。
黙って見つめ返していると、たっちゃんは目を背けて、向かいの居酒屋の赤ちょうちんをぼんやりと眺める。
「…………なんやろ」
囁くような言葉が聞こえ、あたしは「え?」と訊き返した。
「………なんや、ショックやわ……」
「…………え」
「ミサキがヤマモトさんと……。
そんなん、全然気づけへんかった。
………なんやろなぁ、めちゃくちゃ、ショックや」
それは、どういう意味だろう。
仲の良い女友達が、自分の知ってる先輩と付き合っていたことに気がつかなかったことに対して?
それとも………?
「にゃあ」
場違いに能天気な声が聞こえてきて、あたしとたっちゃんは同時に顔を上げる。
「………今、猫の声した?」
「したよなぁ」
「え、どこ?」
そして、「はぁ……」と溜め息をついて、あたしを見た。
黙って見つめ返していると、たっちゃんは目を背けて、向かいの居酒屋の赤ちょうちんをぼんやりと眺める。
「…………なんやろ」
囁くような言葉が聞こえ、あたしは「え?」と訊き返した。
「………なんや、ショックやわ……」
「…………え」
「ミサキがヤマモトさんと……。
そんなん、全然気づけへんかった。
………なんやろなぁ、めちゃくちゃ、ショックや」
それは、どういう意味だろう。
仲の良い女友達が、自分の知ってる先輩と付き合っていたことに気がつかなかったことに対して?
それとも………?
「にゃあ」
場違いに能天気な声が聞こえてきて、あたしとたっちゃんは同時に顔を上げる。
「………今、猫の声した?」
「したよなぁ」
「え、どこ?」



