モテるんは俺の趣味やっ!

二人で両側から支えてキジマさんを引きずりつつ、なんとか階段を下りて、店の外に出た。






「おー、やっと来たな、キジマ様ご一行!

ミサキも手伝うてくれたん?

すまんなぁ」





「ヨシキさーん、もうえらいですわー、替わってくださーい……」






たっちゃんが泣きそうな声を上げると
周りの三回生たちが笑いを洩らす。






「ええやん、たっちゃん細すぎるんやから、筋トレやと思ってがんばり!」





「えー!?」





「キジマもたっちゃんに支えられるんが本望やろ!」






という話になり、結局、二次会までの道のり(まぁ300メートルくらいのもんやけど)をたっちゃんが連れて歩くことになった。





冷たい外気に触れたせいか、キジマさんは少し目が冴えたらしく、いちおう自分の足で歩けている。




でも、かなりの千鳥足なので、今にも転びそうだから手が離せない。





あたしがキジマさんの腕を肩に乗せて歩き始めると、たっちゃんがちらりとこっちを見た。






「ミサキ、えらいやろ?


ミサキは手ぇ離してええで、俺ひとりでなんとかなりそうやし」





「べつにえらいことないわ。


あたし、バイトで、本がぎょうさん詰まった段ボール箱かかえてんねんから、これくらいなんてことないで」





「ははは、頼もしなぁ」