モテるんは俺の趣味やっ!

あたしの前に座っていたヤマモトさんも席を立ち、「俺も会計手伝うで」とヨシキさんに声をかけてから、たっちゃんに「キジマよろしくな」と言って降りていった。





たっちゃんがキジマさんの肩をぽんぽんと叩く。






「ほらー、キジマさん、行きますよー」





「んー………」





「置いてかれてまったら大変ですよー」





「んー………」





「キジマさーん!!」





「……………」







キジマさんがなかなか動かないので、たっちゃんは腕を引いて立ち上がらせようとしたけど。






「うー、あかんっ!」






大柄なキジマさんを、細いたっちゃんが立ち上がらせるのは無理がある。





あたしは見兼ねて、手伝ってあげることにした。






「しゃあないなぁ。

あたしが腕引っ張るから、あんた脇持って立ち上がらせてや」





「あ、おおきに、ミサキ」






たっちゃんがへらりと笑った。