モテるんは俺の趣味やっ!

そんな感じで、ぽつぽつと喋っていると、いつの間にか二時間近く経っていた。




とりあえずこの店はお開きの時間。





「ほな、みんな、そろそろ出よかー」





ヨシキさんが声を上げると、みんながざわざわと動き出す。



あたしたちのテーブルでも、三回生たちが立ち上がり、上着を着たりカバンを持ったりして、帰り支度をはじめた。





その中でただ一人、テーブルに突っ伏したまま動かない人物が。






「おーい、キジマー? 出るでー?」




「………うーん」




「あかん、こいつ、つぶれかけとる」





ヨシキさんが呆れたように溜め息を吐いた。





「しゃあないな、俺が連れてくわ」





そう言ってキジマさんがの腕を引き、肩で支えようとしたヨシキさんを、隣にいたたっちゃんが止める。






「ヨシキさん、俺やりますわ!

ヨシキさんは会計あるし、みんな次の店に連れてかなあかんでしょ?」




「あー、そか? ほな頼もかな」




「まかしたってください!」




たっちゃんが笑うと、ヨシキさんは頷いて一階に降りて行った。