モテるんは俺の趣味やっ!

追加で頼んだお猪口が届き、あたしはそれをヤマモトさんに差し出す。




徳利を手にとり、ヤマモトさんのお猪口に酒を注ぐと、ヤマモトさんが小さく笑う。






「おー、あんがとな、ミサキ」





「いえいえ、いつもお世話になっとりますんで」






「他人行儀やなぁ」






「……………」







うぅ、気まずい。




あたしが徳利をおろすと、今度はヤマモトさんがそれを手に取って、あたしのお猪口に注いでくれた。






「ありがとうございます」





「せっかくやから乾杯しよか」





「あ、はい、………カンパイ」





「カンパイ」






口に含むと、濃厚な香りと優しい甘さが広がった。