モテるんは俺の趣味やっ!

「ちゃうねんちゃうねん。


それがなぁ………なんと、散歩中の犬やってん!」






「はぁ、犬ぅ!?」







みんなの声がそろった。







「せやねん! 犬やねん!!」






キジマさんが可笑しそうに噴き出して、身振り手振りをしながら、そのときの状況を語りはじめた。






「子どもに右手引かれて、たっちゃんがしゃがみこんどるときにな、いきなり犬が飛んできて。

ほんで、左手の袖にがぶうて噛みついてきてな、袖をぐいぐい引っ張って、連れて行こうとしよんねん!

たっちゃんは両側から引っ張られて、お手上げ状態や!!」






キジマさんが立ち上がり、そのときのたっちゃんの体勢を再現した。



あーあ、だいぶ酔うてはるわ。






「ぷっ、たっちゃん、お前、幼児と犬に奪い合いされたんか」





「えへへへー」





「修羅場やん!!

たっちゃん、ほんま、どんだけモテんねん!?」





「いやぁ、あの犬は、いっつもおやつあげとるから、なついとるんです」