モテるんは俺の趣味やっ!

「俺こないだ見てもうてんけどなー?」





酔いの回ったキジマさんが、唐突に大声を上げた。



近くに座っていた先輩たちの目が一斉にキジマさんを向く。





「おっ、なんやなんや」




「石池商店街んとこでな。

たっちゃんがな、2歳もなってへんような小っちゃい子ぉから、ぎゅうぎゅうしがみつかれとってん。

行かんといてー!言うて」




「ほんま!?」




「たっちゃんて幼児にまでモテんねや?」





先輩たちに見つめられて、たっちゃんが照れたように頭を掻く。





「あはははー、見られとったんかぁ。

いや、あの子ぉが失くしたおもちゃ見つけたったら、なんやなつかれてもぉて。

やぁ、可愛えかったですわー」





へぇ、とみんなが頷いたが、キジマさんがちっちっちっと指を振る。





「でもな、この話ここで終わりやないねんで!!」




「ほぉ、なんやねんな」




「たっちゃんに泣いてすがっとる子どもにな、ライバルが現れてん!!
どんな相手やと思う!?」




「えー、そら、そのへんのおばちゃんとかちゃう?
たっちゃんて、おばちゃんらにモテとんもんなぁ、いっつも」