モテるんは俺の趣味やっ!

先輩たちのやりとりを聞きながら、たっちゃんはからからと笑っていた。




それに反応したキジマさんが、あたしたちのほうを見て情けない声を上げる。






「ミサキー、たっちゃーん。

俺のこと見捨てんといてやー?


たっちゃんらが席うつってもうたら、このテーブル三回生ばっかでむちゃくちゃむさくるしなってまうわ」





「見捨てませんて!

俺かて先輩らとお話しできるん嬉しいもん!!」






たっちゃんがそう言うと、キジマさんは涙を拭う仕草をした。







「たっちゃん、ほんま可愛ええこと言うてくれて!!


このむさくるしいおっさんらとは雲泥の差や!!」






「だれがおっさんやねん」






ヨシキさんのすばやい突っ込みに、たっちゃんはあははと笑い声を上げた。







………やっぱりな。



たっちゃんは、あたし以外の人とは話しているときは、いつも通り底抜けに明るい。





なのに、さっき、大学から二人でこの店に向かっていた20分くらいの間は、ぜんぜん違っていた。




それなりの会話はあるものの、今みたいにたっちゃんが声をあげて笑うようなことはなかった。






ーーーなんやねん。



どないなっとんねん。






あたしはなんとなく面白くないのだった。