モテるんは俺の趣味やっ!

「俺はそんなか?」とヤマモトさんが小さく笑う。






「まぁ、それはさておき、どっちにしろ渋くてクールゆうんは、お前のキャラから最も遠いとこにあるな」





「あ、やっぱそうですよね」





「たっちゃんはたっちゃんでええんやないか。

俺のほうこそ、お前みたいに人懐っこくフレンドリーなってみたいわ」





「えー、それは想像しがたいな!」





「こら、俺は先輩やぞ」





「失礼いたしましたぁ!」






たっちゃんとヤマモトさんが和気あいあいと喋っているのを、あたしは少し離れたところで眺めていた。






え、なんでか、て?




まぁ、あたしにも色々事情があんねん。






「ほな、俺ら先入っとりますね」





「おぉ、そうせえ。

ここにたまっとっても邪魔やしな。


また後でな」





「はい!」






会話が終わったようなので、あたしはヤマモトさんたちに軽く頭を下げて、店の入り口に向かった。





そのとき、ヤマモトさんが「ミサキも、後でな」と声をかけてきた。





あたしは「あ、はい」と答えて、もう一度ぺこりと会釈をした。