モテるんは俺の趣味やっ!

「よぉ。ミサキ、たっちゃん。


一緒に来たんか」






三回生の集団の端っこで煙草をふかしていたヤマモトさんが、こちらに気づいて軽く片手を挙げた。





たっちゃんはにこっと笑って足を早め、ヤマモトさんに駆け寄る。






「ヤマモトさん!」





たっちゃんの満面の笑みに、ヤマモトさんは少し微笑んだ。






「今日も元気やなぁ、たっちゃん」





「今日のミーティング、ヤマモトさんと喋られへんかったからさみしかったですわ」






たっちゃんがそう言うのは、もちろん本心だろう。




たっちゃんという男は、基本的に誰のことも大好きなんだけど。



あたしがいままで見てきた感じでいくと、特にヤマモトさんに関しては、他の先輩たちよりもさらに慕っている気がする。





ヤマモトさんは、ゆっくりと煙を吐き出してから、たっちゃんを見下ろして目を細めた。






「俺なんかと喋っておもろいか?」






たっちゃんは「おもろいです!」と間髪入れずに断言する。






「おもろいっちゅうか、惚れ惚れします」





「ははっ、なんやねん」





「ヤマモトさん、かっこええもん。


俺もヤマモトさんみたく渋いクールな男になってみたいですわ」