人見知りて。
そんなん言われたん、初めてやわ。
あたしは初対面だろーがなんだろーが、言いたいことは遠慮せずに(相手が気にするような、どん引きするようなことでも)、がんがん言ってしまうタイプだ。
誰に聞いても、人見知りとは正反対の、無神経なデリカシー皆無女、と言われるに決まっている。
それなのに、たっちゃんは、あたしのことを人見知り、と言う。
ほんま、たっちゃんの目ぇて、信じられへんくらい曇っとるか、ありえへんくらいでっかい節穴あいとるか、どっちかやと思う。
「あたしのどこが人見知りやねん。
あたしはただの根暗や。
友達なんかいらへん思とるから、必要に迫られへんかぎり、バイトの同僚なんかに話しかけへんだけや」
あたしが唐揚げを頬張りながら言うと、たっちゃんはさも可笑しそうに噴き出した。
「またまたそんなー。
ミサキは根暗なんやないで。
ミサキのは『クール』言うんや。
クールビューティー、いうやっちゃな」
たっちゃんは『ビュ』にわざとらしいアクセントを置いて、無邪気に言った。
もーええ。
こいつ、まったく話つうじひん。
お花畑男とまともに会話しよ思たあたしが間違うとったわ。
そんなん言われたん、初めてやわ。
あたしは初対面だろーがなんだろーが、言いたいことは遠慮せずに(相手が気にするような、どん引きするようなことでも)、がんがん言ってしまうタイプだ。
誰に聞いても、人見知りとは正反対の、無神経なデリカシー皆無女、と言われるに決まっている。
それなのに、たっちゃんは、あたしのことを人見知り、と言う。
ほんま、たっちゃんの目ぇて、信じられへんくらい曇っとるか、ありえへんくらいでっかい節穴あいとるか、どっちかやと思う。
「あたしのどこが人見知りやねん。
あたしはただの根暗や。
友達なんかいらへん思とるから、必要に迫られへんかぎり、バイトの同僚なんかに話しかけへんだけや」
あたしが唐揚げを頬張りながら言うと、たっちゃんはさも可笑しそうに噴き出した。
「またまたそんなー。
ミサキは根暗なんやないで。
ミサキのは『クール』言うんや。
クールビューティー、いうやっちゃな」
たっちゃんは『ビュ』にわざとらしいアクセントを置いて、無邪気に言った。
もーええ。
こいつ、まったく話つうじひん。
お花畑男とまともに会話しよ思たあたしが間違うとったわ。



