モテるんは俺の趣味やっ!

「ミサキ、もう店に向かうやろ?


俺らと一緒に行こ」






「いややわ、あんたらと一緒に歩いたら目立つもん。うるさぁてかなんわ」






「ええやん、目立ってなにが悪いねん」






「目立ちたいんはあんただけや!」






「またまたぁ、そないツンデレな発言!


ほんまは俺らの練習終わるん待っとったんやろぉ?」






「あほか、ギャラリーが多すぎて出るに出られへんかっただけや!」






「照れ屋さん♪」






「………もうええわ」






あたしは盛大に溜め息を吐いた。







「ほら、はよはよ、行こ」






たっちゃんがにこにこしながら、あたしの手をぐいっと引く。




不意打ちにあたしが「え」と目を丸くすると、たっちゃんも「あ」と目を見開いて、ぱっと手を離した。






「………えと、すまん。思わず」





「………や、べつに、ええけど」






ちゅうか、今までも似たようなことしたことあったやん。




なんで急に謝んねん。





逆に気になってまうわ。






あたしが立ち上がると、たっちゃんは無言で歩き始めた。