モテるんは俺の趣味やっ!

「ミーサキー。


どうやった? 俺らの今日のライブ!」






ギターをケースにしまったたっちゃんが、あたしの前までやってきて、へらりと笑いかけてくる。





あたしは冷ややかに見つめ返してやった。







「ライブちゃうやろ、バン練やろ」






「いーや、俺にとってはライブなんや!


天性のエンターテイナーたっちゃんは、バン練やろうが個人練やろうが、いつでも全力で観客を楽しませるねん!」






「はぁ? 個人練であないノリノリやったら、もはやただのあほやろ」






「俺は、365日手を抜かへん男、たっちゃんやで!!」






「あーはいはい分かった分かった」







あたしが適当にあいづちを打つと、たっちゃんがあははと笑った。






最近みょうに大人しかったのに、ライブ(?)を終えて上機嫌なのか、久々のたっちゃん節が全開になっていた。






これはこれでうざったいけど、まぁ、神妙にされるよりはいくぶんマシだ。