モテるんは俺の趣味やっ!

そういうわけで、たっちゃんたちの練習が始まると、いったんは部室を出て行った部員たちが、わらわらと戻って来はじめた。






「あっ!!」





「やっぱりそぉや!!」





「たっちゃんズがバン練してんで!」





「わー、ほんまや!!」





「たっちゃんさん、今日も輝いてはるわぁ!!」






やんややんやの喝采を受けて、さっきまで少し沈んでいたたっちゃんの顔色がぱっと明るくなる。







「みんなー、ありがとー!!


俺たちの演奏、聴いてくれるかなー!?」






「「「「「いいとも〜っ!!」」」」」







なんやねん、この奇妙な盛り上がりは!?





辟易しているあたしをよそに、たっちゃんはノリノリで歌いはじめた。





部室の中がぎゅうぎゅうづめになっていき、熱気がこもっていく。





テンポの良い曲に合わせてみんな(あたしを除く)が手拍子を打ち鳴らし、サビに入ると大合唱。






なんやねんな!!



これ、ただの練習やで!?




せやのにどんだけギャラリーおんねん!!





…………まさに、新興宗教たっちゃん教信者の集会状態である。






あたしは盛り上がりが最高潮に達した部室を、呆然と眺めるほかなかった。