モテるんは俺の趣味やっ!

「………なんやねん」





「いやぁ、ミサキ、今日キゲン悪いなぁ思てな」






たっちゃんはなぜか可笑しそうにそう言い、すっと人差し指をこっちに伸ばしてくる。





え、と思っていると。







ーーーーーこつん。






たっちゃんが、あたしの額のあたりを、軽く指で弾いた。







「………眉間。しわ、寄ってんで」







たっちゃんは、両手で頬杖をつき、微笑みながらあたしのほうを見ている。







「……………え」







あたしはびっくりして、まともに反応できなかった。





硬直しているあたしを見ながら、たっちゃんが、くくく、と小さく笑う。







「ミサキ、今日ずっとそんなんやで。


なんかあったんか?」






「…………ぅ、まぁ、な」







図らずも動揺してしまったことを隠すように、あたしは顔を背ける。







「………バイトの先輩で、めちゃめちゃテキトーな人がおんねん。


今日もその人がドタキャンしよったせいで、えらい迷惑やったわ。


そんで、いらいらしとってん………」






「ふぅん、そぉかぁ」






たっちゃんがうんうんと頷く。