モテるんは俺の趣味やっ!

まったく、ほんま、非常識なやっちゃ!


このご時世に堂々と、女の子の体型について直接本人にコメントするなんて、どうかしとるわ!






「でもなぁ、ミサキ、ほんまにスタイルええねんから、ワンピースくらい着てみたらええのに」






あーもーしつこいなぁ!




あたしはさっきの女の子に目を向けながら、仕方なく答える。






「………似合えへんねんて。


あたしはな、あない可愛いらしゅうなられへんねん」






するとたっちゃんも、「せやなぁ」と同意してきた。



なんやねん、あんだけ『似合う』とか言うといて、可愛くなられへんっちゅうのには同意するんかい。



それはそれで腹立つわ。





あたしが思わずむすっとしていると、たっちゃんがくすっと笑って、顔を覗きこんできた。






「ミサキは、そのまんまでええやん」





「えっ」






またもや意表を突かれて、あたしはぱっと顔を上げた。






「べつに、そのまんまで、じゅうぶん魅力的やもん」





「……………は、はぁっ!?」