「ちょっと!!きいてんの?

無視しないでくんない?」


どうしよ....怖いよ。

誰かいないの?!


「なに、こいつ。マジムカつく。

口で言っても分からないなら体に教えるしかないわよね。」


ッ!!!!

体に教える....

痛みを与えるって事?

どう考えてもそうだよね....


そして、汐里ちゃんが手を振り上げた。


殴られるっ!!ギュッと目を瞑り痛みを耐えようとする....が、一向に痛みは来ない。


目を開けると、

「えっ?....どうして?」


そこにいたのは....


「.....-------お前ら、なにしてんの」


「えっ?!あ、新川君!!.....どうしてここに」


鋭いナイフのような目付きで汐里ちゃん達を睨む新川君に対してびびりながら焦る汐里ちゃん達。


「お前らには、関係ねぇだろ。何してんなかってきいてんだよ」


汐里ちゃんの腕を離すとポケットに手を突っ込む。


「えっと....せ、世間話だよ!!世間話してたの!」


「へぇ~。女子の世間話は随分怖いな。

一人を三人で囲んで暴力を振るうのが女子の世間話か?あ?」


うっ....怖いなぁ...

ってあたしが思ってどうすんの!


助けてくれたん....だよね?

それにしても殺気ビンビンでてるよ~

新川君の言葉に唇を噛み締める汐里ちゃん。

「二度とこいつに近ずくな。」


汐里ちゃん達は悔しそうに出ていった。