~私が惚れた彼はヤンキー王子でした!~

そんな、新川君を見てタバコを取りあげゴミ箱に入れた。


「....____テメェ、何すんだよ。」


まるで、獲物を捕らえるライオンのように鋭く迫力のある目付きで睨みながら低い声を出す新川君。


こ、怖すぎる....


「....えっと、そのぉ~...た、タバコは身体に良くないから....。」

噛んじゃった~…


でも、自分の考えは言えたし!!

「ほんと、お人好しな奴。もういい。吸う気なくした。」


タバコの箱をポケットにしまうとアスファルトの上に寝転がった。

 
「....._____俺寝るから。5限と6限終わったら起こしに来い」


なッ!!!!なんつー奴だ!!


起こしに『来い』なんてなんつ~俺様!!

......そんな、ところも好きな私は断れず 


「.....はいはい。分かりました。」


と言ってしまった!!


あたしの、言葉を聞くと安心したのか目を閉じてしばらくすると規則正しい寝息が聞こえてきた。


何気なく、新川君の顔を見る。

 
ッ!!!!!


ホントに綺麗な顔。


悔しいくらいに整っている。


寝てる姿も完璧なんてホントに王子樣みたいだよ...。


そんな、新川君の透き通るような金髪の髪の毛を撫でてから屋上を後にした。