「朱祢?」


蓮が心配そうに私を見る。

しかも、ドアップ…



『ひやぁぁーッ!!』

「!!」


私は慌てて勢いよく後退りして壁にぶつかった。


あぁ、静まれ、静まれ!私の心臓!!


もう、私の心臓は爆発寸前。



「お前…、顔赤くね?」


蓮は私の顔を上げておでこに手を置いた。
そして自分のおでこにも手を乗せて熱を計る。



「心配だし、ベッドで横になれ」

『いや、平気!大丈夫!!』


私は必死にベッドに行くのを拒むと、蓮は私の腰に手を回して…



「ダーメ」

『ちょ!!』


軽々と私をお姫様だっこした。

前にもお姫様だっこされたけど、本当に恥ずかしい…



「これ来て寝ろ」


ベッドの上に私を座らせて、蓮は自分の来ていたTシャツを脱いで私に渡した。



そうだ、水着のままだった…って!!