私は笹野宮高等学校まで、電車通学している。いつも、親友の間宮 若菜(まみや わかな)と、登校している。
「いってきまーすっ!」
ーシーンー
だよね、誰もいないもん。

電車に乗り学校につく頃にはやっぱり、だれもいなくて、校門を、ちょっと入ったところにクラス発表の紙が貼り出されていた。
「えーっと、私は何組かな〜」
ん?後ろから誰かくる…
誰だろ?ん〜?先輩?かな?
「おわあー、愛、始業式、早々遅刻かよ!(笑)」
げっ、琉人(りゅうと)。
「てかてか、あんたに言われたくないしっ!」
こいつ、鎌谷 琉人(かまたに りゅうと)小・中・高と同じ学校。いわゆる腐れ縁ってやつです。しかもしかも、琉人とは毎回同じクラスです。どんだけ腐れ縁なんでしょーか。いい加減離れたい。
「愛、お前、そんなに嫌そうな顔しなくてもいーじゃん。俺泣いちゃうよ(笑)」
笑ってんじゃん!なんだ、こいつ。
「あっ、私、何組だっけ?」
えーっと、おっ、2組だ!若菜は一緒かな?あっ!やった!若菜と同じくクラスだ!
「あぁ〜俺2組っ!…愛は、おっ、またまた同じクラスだな(笑)」
え、えぇー!またこいつと同じクラス…。
腐れ縁って、すごいな〜。
「そんなことより、早くいこっ!」