誰も知らない物語

「悔しい?」

僕は尋ねる。
彼女は憎々しそうに僕を睨んだ。
言葉はなくとも、その表情が全てを物語っている。

「僕を恨んで。恨んで恨んで、強くなれ。
そしていつか、僕を殺しにくればいい」

「言われなくても…絶対に殺してやる」


彼女は真っ直ぐに僕を見ていた。

虚ろな目ではなく、憎しみの炎を宿らせて。