誰も知らない物語

師匠の正面に立ち、ギュッと目をつむる。歯を食いしばる。

すぐに来るであろう衝撃に備えた。



「何度も言ったろ。自分の身を守れってな」

耳もとで師匠が小さく囁いた。
師匠の前にあったはずの体が、気付けば地面に倒れている。


弾丸は師匠に当たっていた。