何コイツいきなり変なこと言ってくるの?! しかも、今日会ったばかりなのに。 私のこと絶対からかってるよ。 こんなやつに絶対負けない…! 私は仁を睨む。 「私は仁なんて好きじゃないもん!」 そう言うと。 さっきまで 何を言ってもクールだった仁の瞳が、少し切なそうに揺れる。 「…そんなこと、知ってますよ?」 「でも…必ず振り向かせてみせます。」