永遠が事故にあってから私は、私たちの思い出をたくさん教えてあげた。
思い出してくれることはなかったけど、永遠は私の話を嬉しそうに聞いてくれる。

すぐ退院できて、私は永遠をいろんな場所に連れて行っては、思い出を作ろうと頑張った。
私も永遠もお互いに楽しい思い出をつくることができた。
たまには、楽しいことばかりではない。
喧嘩をしたりすれ違ったりすることだってあるはず。
でも、そんなことがあっても私たちは簡単に離れたりしない。
私は知っている。
永遠は『記憶がなくても私を大好きだったことは覚えているほど、私が大切な存在だったから』。