「ルリー瑠李ー支度はできたかー?」

「…うん。」

「おっけーでーす!!!」

お父さんの声に、

二人それぞれ返事をする。

「じゃあ、いくぞ。

迷わないように、俺についてこい。」

三人で外に出ると、

翼を生やし、お父さんの後ろをついて行った。

高い山を越えると、

大きなお城のようなものが見えてきた。

「あれが…銀の家だ。」

お父さんが静かにそう言った。