「あれ、二人には何も言ってなかったっけ。」
「…アバディニア家…
この世界で一番力が強く、
最も大きな権力を持っていると言われている
最強の一家…
でも、昔…
その力を悪い人たちに利用され…
力を使い果たし滅んだという
伝説の一家…
なんでそれが今も…
っていうかなんで私が…」
混乱して頭がガンガンする。
「いや、違うんだ。
確かに、力を利用された人たちは…
力を使い果たし、死んでしまった。
それが俺の両親だった…
その時、俺は四歳くらいだった。
幼かったけれど、今もはっきり覚えている。
両親は、俺を守るために家を追い出した。
ここにいちゃダメだ。
早く逃げなさい。
そう言われ、泣きながら近所の人の家に逃げ込んだんだ。
その次の日…だっけな。
両親は死んでしまった。
そこから一家は滅んだと言われているが、
俺は生きていたから、途切れていなかった。
それに…
本当は私達一家が途切れてしまうと、
この世界は滅んでしまうんだ。
だから何があっても途切れさせてはいけない。
分かったか?ルリ。」

