ーガサガサ しばらく歩いたところで 茂みの揺れる音がした。 私は手の力を強める。 絶対に離さないように。 目を閉じ、神経を耳に集中させる。 ーガサガサ… どんどん近づいてくるその音。 「ひっ…」 瑠李の小さな悲鳴が聞こえる。 ゆっくりと目を開くと 例の赤紫色の魔物が前にいた。