「分かりました。回復魔法ヒー」
「同じ過ちを繰り返すな阿呆!」
「で、でも、私!これ以外に魔法使えなくて!」
「女魔法使いもヒールは使えるんだ!ゲームバランスを考えれば、貴様とて、ファイアの一つぐらい使えてもおかしくないだろう!お前にだって、攻撃出来る手段はあるはずだ!仲間のHPが満タンなのに、ヒールを使い続けるキャラなぞ制作者が混ぜるわけがない!序盤、どうやってレベル上げをするつもりだ!」
「そっか、わ、私にも出来る攻撃が」
木の杖を握りしめ、目を閉じる。
集中をする。深呼吸をし、敵キャラを見据えた。
的を定める。
「ごめんね」
罪悪感あっても、やらなければならない時があるのだ。
でないと、泣いたままだろうからーー
【僧侶のこうげき!】


