素直になりなよ、ドラゴンくん!


「おい、猫耳僧侶!ステータスに変化ないぞ!」

「にゃー、そんなはずはー」

「【黄泉の門は開かれた。数多の生を食い尽くせ、発現せよ、ハデス!】……あら?」

「ぷぷー、お姉しゃま、何にも出ないよー。はずかちぃー」

「う、うるさいわよ!な、何で!なによこれ、止めてよね!こんな中二満載の長い詠唱読まなきゃいけないってのに、何も出ないだなんてーっ」

「つか、俺もなんかおかしい!体に力が入んないんだが、おもっ。この鎧重いぞ!」


「ちょ、脱がないでよ!」

「うるせー!下着みてえなのにしかつけていないお前が言うな!マジでなんだ、鎧が重い」

「強制的に装備解除になっちゃってるにゃー。このゲームの装備は、レベル規制があるきゃら、勇者しゃま、背伸びして自分のレベル以上の装備にしたのかにゃー?」

「はあ?馬鹿言え、俺のレベルはカンスト!どんな装備でもーー」

言いながら、まさかと気づく。

ステータス画面を開き、勇者一行の欄を確認すれば。

「レベル1いいいぃ!?」

雪崩でも起きそうなほどの雄叫びであった。