(き、貴様あああぁ!)
ジェラシイイィな視線でそれを見るアグアグさんだった。
(我が輩も、そんなに『いいこいいこ』してもらったことはないというのに!しかもか、ぎゅうっとされ、あまつさえ頬ずりまで……!我が輩の使い回しの分際で、何をしておるか!)
自分が使い回しであるとは言わないアグアグさんでもあった。
(ぬう、しかし。なぜ、僧侶はあんなにも『いいこいいこ』をするのだ。我が輩と奴に何の違いがある?色程度しかないであろう)
「こらこら、くすぐったいよー」
ベロベロと舐めて甘えるフロステに、トライアグルは真理を見た。
(そうか!奴は己の欲のまま、僧侶に甘えておるのか!だからこそ、僧侶もそれに応えて、あんなに)
想像する。自身も、素直に甘えればーーやってほしいことを言えば、あんな風に。


