凪が頭から離れない


さっきの血蜘蛛との殺り合いの時も
凪を守ることしか頭になかった

凪が大切に思えた




「どーしたんだ。俺.........」


「そーだぞ。どーしたんだ」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」




突然やってきた結心に不覚にも驚いてしまった.........

頭にはてなマーク浮かべてんじゃねぇよ




「凪がさー、『ありがとー』だって」


「凪が!?」


「なんか知らんが、お前が凪守ったんだろ?」


「あ、うん.........」


「さすがじゃん♪」




そう言って結心は部屋に戻った


俺はまだ顔の熱を冷めさせずにいる


凪が頭から離れない理由がわかんない


なんで顔が火照るかがわかんない




「いっとき、距離置くかな〜」


「誰と?」


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」




また張本人!?

やばい。バレてねぇかな!?


俺、心の声口に出すタイプらしいから...............(叶汰情報)