そんなアタシの様子を見て、
俊也はフッと笑いながら、




手を握り返してくれた。



「美紀、飛行機怖いわけ?」




「う…ん。。。」





「墜落とかしねーって。」




それでも俊也の顔は
笑っているように見えた。




なによ……
絶対俊也、小バカにしてる。。




でも、
握ってる手に、
温もりを感じ取れたから




アタシは段々
落ち着いて来た。





それから、
2時間、空の上を飛んで




アタシ達は
北海道へと着いたのでした。





「ん〜〜着いたぁ!in北海道〜。」



アタシは着くなり、
いきなり訳の分からない事を
言いながら、背伸びをした。




「おら、行くぞ?」

すると、アタシの分と
自分の分のカバンを持った俊也が



アタシの膝をカックンした。



すかさずアタシはその場に
ヘナヘナと膝まずいてしまった