「「えええええぇぇ!!」」




待合室を出て、俊也とアタシは廊下で大声を出していた。




「ホ、ホントにですか…?」




震える手で茶封筒を受け取る。




ズシリと分厚い封筒…



や…やばいよ……。


もてない。。。


重すぎるぅ……………。




俊也がアタシの震える手を支えると、



「ありがとうございました」



と、礼儀よく御礼を言う




アタシも続いてお辞儀をした。




そう…


この茶封筒の中身は、



現金30万円!!




優勝賞金らしい……。



でも…


やっぱりこんなに貰えないよ…




アタシ何にもしてないのに。




するとそんなアタシをみて思ったのか、スタッフの人が言った





「どうぞ気にせず貰ってください。それで親にご飯でも連れていってあげてください。」





そっかぁ…。



ホントに、

いい人達だぁ……。