「椎名…く…ん……もう…やめて……。」 奈々のか細い声が聞こえた。 ようやく俺は少し冷静さを取り戻した。 「奈々…ごめん…。」 「椎名君の…せいじゃないよ!」 そう言って奈々は泣きながら優しく微笑んでくれた。 辛い思いしたのは奈々なのに… ボロボロなった奈々に俺のブレザーをかけてその場を後にした…。