数日すると家族しか面会が許されなかったが峠は超えたみたいで俺もいれてもらえることになった。
奈々の姿をみて絶句する。
たくさんの管に繋がれた奈々。
顔も腕も足もすべてが包帯だらけで奈々じゃないと思い込みたかった。
あの無邪気に笑う奈々にはもう会えないのか?
魁斗って優しく呼びかけてくれる奈々にはもう会えないのか?
別人のようになってしまった奈々。
だけど手を握った時に感じた確かな温もり。
奈々の暖かい体温だけはそのままだった。
俺はいつまでも奈々の手を握り奈々を励まし、奈々にしゃべりかけた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…