「おっ!奈々子ちゃんじゃん!」
「蓮太くん…どうしたの?」
「あー、なんか舞に忘れ物とって来いって頼まれてさ。舞は用事で取りに来れないから代わりに俺が!」
「蓮太くんと舞って本当に仲良いよね。」
「まぁそりゃ幼なじみだし?」
そう言った蓮太くんの顔は笑っているのにどこか寂しそうだった。
「蓮太くん自分に素直にね。」
思わずでてしまった言葉。
「えっ?」
「あっ、いや深い意味はなくて…なんか…その……。」
「奈々ちゃんこそ素直にな!」
蓮太くんはニカッと笑った。
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