お願いだから、嘘だと言って―。 「明後日転校するの??!」 それもあたし達の住む、この町から何百キロも離れている田舎―。 「ごめん、そうだよ…」 啓は哀しげに笑っていた。 「麻乃にはばれたくなかったなぁ」 そういって、手を握られる。 「ごめん…」