次の日、学校で啓の姿を探した。 朝の会まで、後15分。 嘘、でしょう? 啓、嘘だって言って―。 これ以上誰も…。 見覚えのある背中に、声をかける。 「啓っ!!!!」 そして振り返ったとき、服の袖を掴んだ。 「麻乃??」