「あたしの家庭は、もう2度戻ってこない。 喋ることすらも、もうないと思う。 両親のいない世界でも、1人で皆生きていくんだから。 あたしは受け入れるためにも、家にお金入れるよ」 「そんなお金…あるの??」 あたしは、決心した瞳を見せた。 「バイトをするよ」 あたしは何よりも大事な存在は、永遠に届かない世界に行ってしまった。 失った世界に、何があるのか―。