お母さんは、あたしの傍に来た。 あたしは怯えずに、お母さんを見つめる。 暗いだけの部屋だったのは、あたしの思い違いのように思えた。 「…ごめんね。麻乃…」 何年以来かの、名前で呼んでくれた。 それだけで嬉しかった。 お母さんが抱きしめてくれて、涙は止まらなかった。 後ろには、みぃと瞬がかけつけていた。 たかにぃ、見ていますか??